眼胞(読み)がんぽう

精選版 日本国語大辞典 「眼胞」の意味・読み・例文・類語

がん‐ぽう‥パウ【眼胞】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物の胚(はい)で、のちに眼を形成する部分前脳一部左右に突出してできる袋状のもので、基部は細く、眼柄(がんへい)と呼ばれる。眼胞がのびると先端がくぼんで眼杯となる。
    1. [初出の実例]「上下眼胞環筋者、使目閉」(出典解体新書(1774)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の眼胞の言及

【目∥眼】より

…【立田 栄光】
[目の発生]
 眼球の発生のようすは脊椎動物の各系統を通じて共通である。眼球の構成要素のうち,網膜,視神経,色素上皮,毛様体と虹彩の上皮は中枢神経の一部である眼胞optic vesicleがもとになって形成される。水晶体,角膜の上皮,結膜の上皮は外胚葉性の表皮由来であり,角膜の支質と内皮,強膜,脈絡膜,毛様体と虹彩の上皮以外の部分は中胚葉性の間充織由来である。…

※「眼胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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