デジタル大辞泉
「前脳」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぜん‐のう‥ナウ【前脳】
- 〘 名詞 〙 脊椎動物の個体発生の初期に形成される三つの脳胞のうちの最前部をいう。形成後間もなく左右に眼胞を生じ、前方の端脳と後方の間脳とに分かれる。端脳はさらに左右に分かれて大脳となる。〔重訂解体新書(1798)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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前脳
ぜんのう
forebrain; prosencephalon
脊椎動物の胚発生で,神経管の分化の際生じる脳胞の最前端部。脳胞は前脳,中脳,後脳の3つに分けられ,前脳はその側壁から左右対をなす袋状の眼胞を突出,さらに端脳 (終脳) と間脳に分れる。人類では前脳のうち特に終脳の発達が著しく,左右および後方に膨大して大脳半球となり,間脳はこれに完全に包まれて外からは見えなくなる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の前脳の言及
【脳】より
…脊髄管がその後も原形を比較的よく保ちながら脊髄に分化,発育するのに対して,脳管は胎児の成長につれて複雑に変形する。まず脳管は前脳胞,中脳胞,菱脳(りようのう)胞の三つの膨らみ(脳胞brain vesicle)に区分されるが,さらに前脳胞は終脳胞と間脳胞に,菱脳胞は後脳胞と髄脳胞に区分される。このように脳管が五つの脳胞から成立する時期は,ヒトでは胎生5週である。…
※「前脳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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