着る物(読み)きるもの

精選版 日本国語大辞典 「着る物」の意味・読み・例文・類語

きる‐もの【着物・著物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 身に着用するもの。きもの。きりもの。
    1. [初出の実例]「つよく寒くかなしい者はてんつるはぎなるきるものでまり大切なほどに、重宝と思ぞ」(出典:史記抄(1477)五)
  3. 特に、小袖(こそで)をいう女房詞。〔女諸礼綾錦(1755)〕

着る物の語誌

( 1 )同義の「きもの」はすでに中古の訓点資料などに見られるが、一般的な語ではなかったらしい。中世後期に一語化した「きるもの」が主流となり近世前期に多用されたが、「きるもの」では日本語の名詞として安定した語形ではないため、「きる」を四段動詞と考えて、その連用形で複合語を作った「きりもの」という形も使われた。→きりもの
( 2 )近世後期には上方や東北地方では「きるもの」「きりもの(きりもん)」が、江戸では多く「きもの」が使われて、後者が現代の共通語となった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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