精選版 日本国語大辞典 「宮城野」の意味・読み・例文・類語
みやぎ‐の【宮城野】
(2)「宮木野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て〈よみ人しらず〉」〔古今‐恋四〕の影響で以後、「萩」「露」「秋風」などとともに和歌に詠まれることが多い。
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仙台城下の東方にあった原野名で、陸奥国分寺跡に建立されたとする国分寺薬師堂の北側に開けていた。「おくのほそ道」に「宮城野の萩茂りあひて、秋の気色思ひやらるゝ」とある歌名所であり、
など古くより詠まれた。近世の正保仙台城絵図では薬師堂の北東、
また昔は人が住んだが今は野良山で、草堂一宇しかみえないという。近世にはこのもとあらの里を本荒ノ郷とし、国分尼寺の北方の地とする(封内風土記)。ほか近世には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮城野原ともいう。宮城県仙台市の東部にあった原野で、現在は宮城野区と若林区の西部にあたる。榴岡(つつじがおか)公園の東方、国分寺薬師(やくし)堂の北に開けていた。多賀城に向かう道筋にあたり、国府の南を守る軍事上の拠点であった。ハギ、オミナエシ、スズムシで名高く、歌枕(うたまくら)で知られ、「宮城野の本荒(もとあら)の小萩露を重(おも)み風を待つごと君をこそ待て」(『古今集』)など多くの歌に詠まれている。宮城県の県名もこの原に由来する。明治以降は練兵場となり、現在は宮城野原公園総合運動場などの体育施設や病院、貨物駅、卸売団地、自衛隊駐屯地などがあり、往時のおもかげはなくなりつつある。
[境田清隆]
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
…1600年(慶長5)伊達政宗によって開かれた。多賀城に近く陸奥国分寺跡があるが,当時は宮城郡荒巻,小田原,南目,小泉,名取郡根岸の5ヵ村入会の原野宮城野であった。旧領主国分盛重の居城千代城を仙台と改め,近世城郭築造に着手した政宗は,1591年(天正19)以来の岩出山からここに居を移した。…
※「宮城野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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