矢幡町(読み)やはたちよう

日本歴史地名大系 「矢幡町」の解説

矢幡町
やはたちよう

中京区二条通油小路西入

東西に通る二条にじよう(旧二条大路)を挟む両側町。西側は堀川ほりかわ(旧堀川小路)に面する。

平安京の条坊では、町の南側は左京三条二坊四保九町北、北側は左京二条二坊三保一二町の地。平安中期以降は二条堀川小路の東。平安時代、町の南側は藤原基経の邸堀河院ほりかわいんの地にあたる(拾芥抄)。町の北側は道長の二条院の域内にあたる。二条院内には「御竈社」があり「日本紀略」寛和元年(九八五)九月二〇日条に、「中宮御竈神奉二条宮」とみえる。

町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「二条八幡町」、寛文後期洛中洛外之絵図に「二条通鑓屋町」、元禄末期洛中絵図に「八幡丁」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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