ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢板工法」の意味・わかりやすい解説 矢板工法やいたこうほうmethod of sheet pile cofferdam 矢板を使って,土留めや水の締切りを行う工法。次のようなものがある。 (1) 矢板掘り 井戸やトンネルの掘削などで,矢板を周囲に打込みながら掘る方法。 (2) 矢板締切り 堤防復旧などで,矢板を打並べ,河川の流水を止めて他水路に放流したり,ダム工事で旧河道を締切る方法。 (3) 矢板堤 矢板を2列に打込み,その間に土砂,割石を詰め,導水堤などに使用するもの。 (4) 矢板式防波堤 海中に矢板を打並べ,斜めの控え杭で頭部を支えた形の防波堤。 (5) 矢板式係船岸 矢板を打並べ,頭部を控え杭などで背後の土中に固定させた形の係船岸。 (6) 矢板基礎 H鋼 (→Hバンド ) 矢板,鋼管矢板を閉合するように打込み,頂版を設けて基礎とするもの。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by