矢板工法(読み)やいたこうほう(英語表記)method of sheet pile cofferdam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢板工法」の意味・わかりやすい解説

矢板工法
やいたこうほう
method of sheet pile cofferdam

矢板を使って,土留めや水の締切りを行う工法。次のようなものがある。 (1) 矢板掘り 井戸やトンネルの掘削などで,矢板を周囲に打込みながら掘る方法。 (2) 矢板締切り 堤防復旧などで,矢板を打並べ,河川流水を止めて他水路に放流したり,ダム工事で旧河道を締切る方法。 (3) 矢板堤 矢板を2列に打込み,その間に土砂割石を詰め,導水堤などに使用するもの。 (4) 矢板式防波堤 海中に矢板を打並べ,斜めの控え杭で頭部を支えた形の防波堤。 (5) 矢板式係船岸 矢板を打並べ,頭部を控え杭などで背後土中に固定させた形の係船岸。 (6) 矢板基礎 H鋼 (→Hバンド ) 矢板,鋼管矢板を閉合するように打込み,頂版を設けて基礎とするもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android