矢田天神(読み)やだてんじん

日本歴史地名大系 「矢田天神」の解説

矢田天神
やだてんじん

[現在地名]亀岡市上矢田町

上矢田かみやだを流れる年谷としだに川沿いにある。祭神菅原道真。明治以前は真言宗蔵林ぞうりん(廃仏毀釈のため現廃寺)境内にあった。正式には天満神社という。

当社の縁起によれば、道真は左遷された時、山城国久世くぜ(現京都市南区)橋上で休憩し弾琴したが、村長が厚くいたわったのを喜んだ。その後村長が畑にいる時、老僧が来て一軸を渡し大切にせよといって消えてしまった。村長が驚いて軸を開くと道真像だったので、そこに社を建てて祀った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android