短章(読み)タンショウ

精選版 日本国語大辞典 「短章」の意味・読み・例文・類語

たん‐しょう‥シャウ【短章】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩歌や文章、また、手紙などの短いもの。
    1. [初出の実例]「然毋三絶務、且欲臨短章」(出典:懐風藻(751)述懐〈文武天皇〉)
    2. 「『或るひと三教の同異を問ふ。〈略〉空有も亦其の中に在り矣』と云った風の短章の並列である」(出典:雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉七)
    3. [その他の文献]〔顔延之‐五君詠詩〕
  3. 律詩の異称。
    1. [初出の実例]「古詩、文字句数の定則無れば、短古も有といへども、大半長編なる故、律のことを短作短述短篇〈杜〉短章〈白〉などともいへり」(出典:詩轍(1786)一)
    2. [その他の文献]〔白居易‐詩題〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「短章」の読み・字形・画数・意味

【短章】たんしよう(しやう)

短い詩文。南朝宋・顔延之〔五君詠、劉参軍(霊)〕詩 酒、短なりと雖も 深衷、自(おのづか)ら此(ここ)に見(あら)はる

字通「短」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android