述懐(読み)じゅっかい

精選版 日本国語大辞典「述懐」の解説

じゅっ‐かい ‥クヮイ【述懐】

〘名〙 (古くは「しゅっかい」)
心中の思いを述べること。意中を述べること。
※懐風藻(751)述懐〈大友皇子〉「五言。述懐〈〉道徳承天訓、塩梅寄真宰
※西行(1942)〈小林秀雄〉「思想をはうとすれば必ずかういふやっかいな述懐に落入る鋭敏多感な人間を」 〔顔延之‐宋文皇帝元皇后哀策文序〕
② ぐち、不平、不満を洩らすこと。うらみを言うこと。じっかい。
※後鳥羽院御口伝(1212‐27頃)「述懐の心もやさしく見えし上、ことがらも希代の勝事にてありき」
※虎明本狂言・猿座頭(室町末‐近世初)「おんな共も花みにやらぬと申てしゅっくゎひ致すに」

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デジタル大辞泉「述懐」の解説

じゅっ‐かい〔‐クワイ〕【述懐】

[名](スル)《古くは「しゅっかい」》
思いをのべること。「心境述懐する」
過去の出来事や思い出などをのべること。「事件当時のようすを述懐する」
恨み言をのべること。愚痴や不平を言うこと。
「女どもも花見にやらぬと申して―致す程に」〈虎明狂・猿座頭

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