短詩形文学(読み)たんしけいぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「短詩形文学」の意味・わかりやすい解説

短詩形文学
たんしけいぶんがく

伝統的な韻文の形式である短歌,俳句の総称。「短詩」という語は,既に明治の『明星』に新体詩=長詩,短歌=短詩として用いられている。これが短歌,俳句の総称として定着したのは,第2次大戦後,桑原武夫が「第二芸術」として短歌,俳句を批判したのをうけて,歌人,俳人が「短詩形文学の批判に応う」などと共通してこの語を用いたことによる。桑原の批判はともかく,これらの短詩形文学が長い伝統とともに今も生き続けているのは,それが民衆詩としての性格を持つからであろう。むしろ定型であるからこそ感情の表現が容易になるという側面もあって,その愛好者は,現在も膨大な数を数えている。特に俳句は"Haiku"として国際的なブームを呼びつつあることも見のがせない。

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