矮小銀河(読み)ワイショウギンガ

デジタル大辞泉 「矮小銀河」の意味・読み・例文・類語

わいしょう‐ぎんが〔ワイセウ‐〕【×矮小銀河】

銀河うち、その規模が典型的な銀河に比べ、およそ100分の1以下のもの。恒星の数は数十億個以下。質量が小さく重力が弱いため、星形成の初期段階において星間物質大半外部に放出したと考えられている。矮銀河。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「矮小銀河」の意味・わかりやすい解説

矮小銀河
わいしょうぎんが

絶対等級でマイナス18等級より暗い銀河。数百万個から数億個の恒星からなり、数万から数百万の恒星の集団である球状星団と、マイナス18等級より明るい銀河の中間の恒星集団である。矮小銀河は構造により、滑らかな輝度分布をもつ矮小楕円(だえん)銀河と、星生成領域をもち輝度分布に構造がある矮小不規則銀河に大きく分けられる。矮小楕円銀河は古い星が多く、星生成をやめているように見え、星生成に必要な水素ガスがほとんどみつかっていない。このことは多くの矮小楕円銀河がより大きな銀河を周回していて、その大きな銀河との相互作用(潮汐(ちょうせき)作用)により水素ガスがはぎ取られたためではないかと考えられている。アンドロメダⅡや、ろ座矮小銀河、りゅう座矮小銀河が有名である。一方、矮小不規則銀河では星生成が活発で、明るいHⅡ領域などをもつ。矮小不規則銀河は大きな銀河のそばにあまりないことから、大きな銀河の影響を受けることが少なく、水素ガスを保持して星生成を続けているのではないかと考えられている。しし座AやNGC6822が有名である。

[編集部 2023年2月16日]


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知恵蔵 「矮小銀河」の解説

矮小銀河

渦巻銀河」のページをご覧ください。

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