石に立つ矢(読み)イシニタツヤ

  • いし
  • に 立(た)つ矢(や)
  • 石(いし)に立(た)つ矢(や)

デジタル大辞泉の解説

一念を込めてやれば、どんなことでもできることをいうたとえ。の李広がを虎と見誤ってを射たところ、矢が石に立ったという「史記」李広伝の故事による。

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大辞林 第三版の解説

韓詩外伝の楚の熊渠子ゆうきよしの話や、史記李広伝の、虎と見誤って石を射たところ矢は石を射通した、という故事から
心をこめて事にあたれば、どんな難事でも成就するというたとえ。念力岩を通す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一心を込めて事を行えばかならず成就するとのたとえ。中国楚(そ)の熊渠子(ようきょし)が、一夜、石を虎(とら)と見誤ってこれを射たところ、矢が石を割って貫いたという『韓詩外伝(かんしがいでん)』巻6や、漢の李広(りこう)が猟に出て、草中の石を虎と思って射たところ、鏃(やじり)が石に突き刺さって見えなくなったという『史記』「李将軍伝」の故事による。「虎と見て石に立つ矢もあるものをなどか思(おもい)の通らざるべき」の古歌や、「一念(一心)巌(いわ)をも通す」の語もある。

[田所義行]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(石を虎(とら)と思って矢を放ったところ射通ったという「韓詩外伝‐六」に見える楚の熊渠子(ゆうきょし)、「史記‐李広伝」に見える漢の李広などの故事から) 一心をこめて事を行なえば、不可能なことはないということのたとえ。念力岩をも通す。岩に立つ矢。
※謡曲・恋重荷(1423頃)「唐国(からくに)の、虎と思へば石にだに立つ矢のあるぞかし」

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