石ヶ谷峡(読み)いしがたにきよう

日本歴史地名大系 「石ヶ谷峡」の解説

石ヶ谷峡
いしがたにきよう

[現在地名]湯来町菅沢

菅沢すがざわの字中組なかぐみ水内みのち川に合流する石ヶ谷川に形成された峡谷で、県指定名勝。石ヶ谷川は山県郡筒賀つつが村と湯来町の境界にある天上てんじよう(九七二・六メートル)の西麓に源を発し、南流して水内川に至る。この合流点から六〇〇メートルくらいさかのぼった地点から上流の約四キロの間を石ヶ谷峡とよぶ。地質花崗岩両岸には岩壁が屹立し、名号みようごう岩・屏風岩・こうもり岩・天狗岩などの奇岩がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の石ヶ谷峡の言及

【湯来[町]】より

…湯坪,湯舎など当時の姿をよくとどめ,湯ノ山明神旧湯治場として国の重要有形民俗文化財に指定されている。近くの水内川支流には景勝地の石ヶ谷峡がある。花コウ岩の渓谷で,約7kmにわたって名号岩,屛風岩など奇岩の岩壁が連なり,峡中には多数の滝がある。…

※「石ヶ谷峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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