石井筒町(読み)いしいづつちよう

日本歴史地名大系 「石井筒町」の解説

石井筒町
いしいづつちよう

下京油小路通四条下ル

南北に通る油小路あぶらのこうじ(旧油小路)を挟む両側町。町の北側は四条通(旧四条大路)にも面する。

平安京の条坊では左京五条二坊四保九町東側及び同五条二坊四保一六町西側にあたり、平安中期以降は四条油小路南の地。

明応九年(一五〇〇)に再興された祇園前祭さきのまつり山鉾渡御の次第に「廿四番、八幡山四条油小路トアヤノ小路ノ間也」とあって当町から八幡山が出された(祇園社記)。永正七年(一五一〇)の蜷川家古文書に次のようにあり、当町周辺に酒屋・土倉衆が居住したことが知られ、八幡山の復興を支えた町衆の経済力の一端がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android