石和河岸(読み)いさわかし

日本歴史地名大系 「石和河岸」の解説

石和河岸
いさわかし

甲州道中が笛吹川川田かわだ(現甲府市)へ渡る渡船場にあった河岸で、現在の甲運こううん橋の南西に位置した。川田河岸ともよばれた。近在の村々の年貢米と商人荷物を黒沢くろさわ鰍沢かじかざわ(現鰍沢町)青柳あおやぎ(現増穂町)の三河岸へ運送した。船は三河岸より購入した中古船で、富士川水運の番船(役船)に対して近番船とよばれ、一艘に米一五俵から二〇俵を積み、年貢米一〇〇俵の運賃は銀三七匁五分であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android