石土神社(読み)いわづちじんじや

日本歴史地名大系 「石土神社」の解説

石土神社
いわづちじんじや

[現在地名]南国市十市

十市とおちの西南部、字阿戸あど鎮座祭神は磐土神を主神とし、石土神・底土神を相殿とする。「延喜式」神名帳記載の長岡郡五座のうちの「石土イハツチ神社」に比定される。「続日本後紀」承和八年(八四一)八月四日条に「以土左国美良布神、石土神、並預官社」とみえる。「土佐州郡志」には石土明神社とみえ、「土人謂之峯寺観音之奥院、毎年九月十六日祭」と記し、禅師峯ぜんじぶ寺の奥院として信仰されたようである。

土佐国石土宮記(「南路志」所収)によると、元禄七年(一六九四)この社を訪れた吉田源八郎なる者が当時の社殿の荒廃ぶりを見、参詣者とともに再建したことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android