石山城跡(読み)いしやまじようあと

日本歴史地名大系 「石山城跡」の解説

石山城跡
いしやまじようあと

[現在地名]大飯町石山

石山の南に位置する。高浜たかはま笠原かさわらから遠敷おにゆう名田庄なたしよう坂本さかもとに抜ける街道(鯖街道)佐分利さぶり街道が交差する要所を見渡す山頂に主郭があった。城郭跡は下辺の短い「く」の字形をなしており、全長一九〇メートル、最大幅一七メートル、高低差は三〇メートル内外であり、主郭は山頂の平坦な所を利用して造成されたようである。「若狭郡県志」に「石山村之城武藤上野介所拠也、而領佐分利郷十七箇之民村故土人称佐分利殿」とあり、武藤氏の居城とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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