百科事典マイペディア 「遠敷」の意味・わかりやすい解説
遠敷【おにゅう】
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古代・中世の若狭の要地で,現福井県小浜市遠敷。《和名抄》に〈乎爾布〉〈乎布〉と訓ずる。古くから郡名ともなり,藤原宮址出土木簡に〈小丹生評〉と記すのが早い所見。伴信友《若狭旧事考》(1825)は〈美しき丹土の出る処〉が多いのによる地名とする。713年(和銅6)の好字令以後表記が改められたとみられる。古代の遠敷郷,のちの遠敷村の中心地で,東西に丹後街道が走り,近江に通ずる南北路(針畑越)と交差する付近。後者に沿い遠敷川が流れ,一帯の谷を遠敷谷という。近辺に検見坂(けみざか)古墳群(6世紀後半),若狭彦・姫神社(若狭一・二宮),国分寺などがあり,要港小浜にも近く,古くから市場が存在した。1243年(寛元1),太良荘(たらのしよう)百姓がそこで銭を求めたかどで地頭から科料銭をとられたという〈市庭〉は,これを指すとみられ,1334年(建武1)には,同荘百姓・新検校らが〈遠敷市日〉に守護代配下の武士によって銭貨・資財を奪われている(東寺百合文書)。早くも定期市化していたことが知られ,さらに1407年(応永14)10月14日からは〈日市〉となっていて(若狭国税所今富名領主代々次第),当時の盛況がしのばれる。
執筆者:須磨 千穎
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