国指定史跡ガイド 「石川丈山墓」の解説
いしかわじょうざんのはか【石川丈山墓】
京都府京都市左京区一乗寺松原町にある石川丈山の墓。墓は詩仙堂(しせんどう)の東南350mの茶山山頂に所在する高さ約2.5mの自然石である。徳川家康の近侍だった石川丈山は、大坂夏の陣で戦功を挙げたが、家康から「抜け駆け」と逆にとがめられ、武士を辞して京に隠居すると学問に励んだ。その後、洛北一乗寺に詩仙堂を築き、晩年を過ごした。寺号は丈山寺で、1641年(寛永18)に草庵が完成し、建物や庭園は江戸中期に改築された。1966年(昭和41)に曹洞宗の寺院となり、翌年に大改修されて昔日の面影を取り戻した。1928年(昭和3)に国の史跡に指定された。JR東海道新幹線ほか京都駅から市バス「一乗寺下り松町」下車、徒歩約6分。