抜け駆け(読み)ヌケガケ

デジタル大辞泉 「抜け駆け」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐がけ【抜け駆け】

[名](スル)
戦場で、ひそかに陣を抜けだし、武功を立てようと人より先に敵中に攻め入ること。「夜陰に乗じて抜け駆けする」
人を出し抜いて、物事を行うこと。「抜け駆けして秘密をばらす」
[類語]一番槍先駆先駆け先駆者一番手一番乗り先んずる先んじる先立つ先駆ける先走る先に立つ先頭を切る先行先導主導誘導率先音頭取り前駆先回りリード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜け駆け」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐がけ【抜駆・抜懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 戦いで、武功をたてようと陣営をこっそり抜け出して先がけすること。他を出し抜いて敵中に攻め入ること。
    1. [初出の実例]「高橋又四郎抜懸(ヌケカケ)して、独り高名に備へんとや思けん」(出典太平記(14C後)三)
  3. 他を出し抜いて事を行なうこと。
    1. [初出の実例]「ぬけがけをして春名のれ郭公〈常信〉」(出典:俳諧・続山の井(1667)春)

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