石川依平(読み)いしかわ・よりひら

朝日日本歴史人物事典 「石川依平」の解説

石川依平

没年:安政6.9.4(1859.9.29)
生年:寛政3.1.1(1791.2.3)
江戸後期の歌人通称為蔵,惣太夫。号は柳園,橿が本など。遠江国佐野郡伊達方村(静岡県掛川市)に生まれる。神童,奇童ともてはやされ,6歳のときに掛川侯に召されて歌を詠じたという逸話を伝える。冷泉為章,栗田土満入門。学問的には国学系の色彩が強いが,詠歌は堂上風の温和な作風も目立つ。幕末の歌人としての名声は高く,門人は300人を超えると伝える。家集『柳園詠草』は明治になって刊行された。<参考文献>井倉茂子「石川依平」(『文学遺跡巡礼』4)

(久保田啓一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石川依平」の解説

石川依平 いしかわ-よりひら

1791-1859 江戸時代後期の歌人,国学者。
寛政3年1月1日生まれ。冷泉為章(れいぜい-ためあき)に和歌を,栗田土満(ひじまろ),本居(もとおり)春庭に国学をまなぶ。歌の門人三百余人といわれ,近藤芳樹,加納諸平(もろひら)とともに「一木二平」と称された。家集に「柳園詠草」。安政6年9月4日死去。69歳。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身。初名は方救(よりひら)。通称は為蔵,惣太夫。号は柳園,橿が本。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「石川依平」の解説

石川依平 (いしかわよりひら)

生年月日:1791年1月1日
江戸時代末期の歌人
1859年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android