石川大浪(読み)いしかわ・たいろう

朝日日本歴史人物事典 「石川大浪」の解説

石川大浪

没年:文化14(1817)
生年明和2(1765)
江戸後期の洋風画家旗本で大御番組頭を勤める。名を乗加,通称甲吉,のち七左衛門。大浪は号で,別号に董松軒,董窓軒。絵は狩野派から始めたが,杉田玄白,前野良沢,大槻玄沢らと交わり,寛政年間(1789~1801)には蘭学者としても知られ,この間に舶来洋書の挿絵銅版画を写し西洋画法を研究した。オランダ人画家ウィレム・ファン・ロイエンの油彩静物画を弟孟高と共に模写した作品には,寛政8(1796)年の大槻玄沢の賛がある。油絵遺作はなく,墨画か淡彩画による洋風画で,「西洋婦人図」「天地創造図」などがある。

(三輪英夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石川大浪」の解説

石川大浪 いしかわ-たいろう

1765-1818* 江戸時代中期-後期の画家。
明和2年11月8日生まれ。幕臣。蘭学者とまじわり,洋風画で名をあらわす。大槻玄沢(おおつき-げんたく)らの蘭医書に挿絵をかき,西洋画の模写や「杉田玄白像」「ヒポクラテス像」などで知られる。文化14年12月23日死去。53歳(一説に56歳とも)。名は乗加(のりまさ)。通称は七左衛門。別号に薫松軒。蘭名はターヘルベルグ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「石川大浪」の解説

石川大浪 (いしかわたいろう)

生年月日:1765年11月8日
江戸時代後期の洋風画家
1817年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android