日本歴史地名大系 「石新保村」の解説 石新保村いししんぼむら 福井県:福井市旧坂井郡地区石新保村[現在地名]福井市石新保町朝倉(あさくら)山の北に続く通称高台(たかだい)とよぶ砂地の丘上に位置し、北西に三里浜(さんりばま)砂丘が広がる。慶長三年(一五九八)の越前国西方塩浜御検地帳(広浜家文書)に村名がみえ、当村の村浜は二一一間、名請人は藤兵衛で、「しほかま 五ツ」とあり、製塩を行っている。正保郷帳によると田方六一石・畠方二〇三石余で、砂丘地帯に位置するためか、総高の八割弱が畠である。福井藩領。明和六年(一七六九)の三里浜入会之場所担証文(上田家文書)によると、当村は三里浜に入浜権をもって鰯漁を行っていたが、寛政六年(一七九四)の相定申連判証文(同文書)には村名がなく、入浜権を失ったらしい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by