石櫃村(読み)いしびつむら

日本歴史地名大系 「石櫃村」の解説

石櫃村
いしびつむら

[現在地名]夜須町石櫃

松延まつのぶ村の西にあり、宝満ほうまん川支流の天神てんじん川が南流する。山家やまえ宿(現筑紫野市)から南東に向かう日田街道が通り、当村で南西に向かう薩摩街道が分岐する。西の中牟田なかむた村の枝村(天保郷帳など)。天正一五年(一五八七)六月二八日付で太宰府天満宮が小早川氏に提出した安楽寺天満宮領筑前国之内一社知行分注文(大鳥居文書/大宰府・太宰府天満宮史料一七)に「一所石櫃村参町 勾当坊」とあり、当村の内に安楽寺勾当坊の所領があった。しかし同年一二月七日付で小早川氏が天満宮に打渡した神領二〇〇町のなかには当村は含まれていない(「小早川隆景太宰府天満宮領打渡状」満盛院文書/大宰府・太宰府天満宮史料一七)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報