石沢慈興(読み)イシザワ ジコウ

20世紀日本人名事典 「石沢慈興」の解説

石沢 慈興
イシザワ ジコウ

明治〜昭和期の僧侶 憶念寺住職



生年
慶応1年6月16日(1865年)

没年
昭和15(1940)年12月8日

出生地
陸奥国川内村(青森県下北郡川内町)

学歴〔年〕
哲学館

経歴
生家は青森県川内村の憶念寺。東京の哲学館に学び、哲学者・井上円了や仏教学者・河口慧海らに師事。同館卒業後に帰郷して教師となり、川内尋常高等小学校教諭や北海道函館の恵以尋常小学校校長などを歴任。43年には実家の憶念寺住職となった。大正初期に川内村の安部城銅山の煙害が問題化すると、被害に遭った住民のために請願書を起草し、環境改善を求めた。また、書や漢詩も嗜み、詩集に「報国百詠」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石沢慈興」の解説

石沢慈興 いしざわ-じこう

1865-1940 明治-昭和時代前期の僧。
慶応元年6月16日生まれ。真宗大谷派。哲学館(現東洋大)にまなび,井上円了に師事。小学校教諭,校長をへて,生家の青森県川内村憶念寺の住職となる。大正初年,同村安部城銅山の煙害事件がおこると,被害対策の請願書を起草した。昭和15年12月8日死去。76歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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