石灰窒素工業(読み)せっかいちっそこうぎょう

百科事典マイペディア 「石灰窒素工業」の意味・わかりやすい解説

石灰窒素工業【せっかいちっそこうぎょう】

窒素肥料の一つ,石灰窒素を生産する工業。1906年フランク・カロー法の工業化により成立日本では1909年この技術を導入した。石灰石石炭からカーバイドを経て一貫生産する。第2次大戦前はおもに変成硫安としたが,戦後は石灰窒素のまま出荷する。1955年の生産量50万tを頂点に,以後尿素その他に押され低下している。1997年の生産量は10.9万t。→肥料工業

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android