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石灰窒素 せっかいちっそ calcium cyanamide

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石灰窒素
せっかいちっそ
calcium cyanamide

カルシウムシアナミド主成分とする窒素肥料カルシウムシアナミドの窒素含量は 34.9%。石灰窒素はこの主成分のほかに石灰,炭素,ケイ酸,微量の鉄,アルミナを含み,窒素含量 23~24%の灰色の微粉末。

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デジタル大辞泉の解説

せっかい‐ちっそ〔セキクワイ‐〕【石灰窒素】

高温にした炭化カルシウム窒素ガスを通じて得られる灰黒色の粉末。カルシウムシアナミド炭素との混合物窒素肥料のほかメラミン樹脂原料などに利用。

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百科事典マイペディアの解説

石灰窒素【せっかいちっそ】

窒素肥料。炭化カルシウムカーバイド)と窒素を化合させて作る。主成分はカルシウムシアナミド。純品は白色の水溶性化合物だが,肥料用は炭素を含むため灰黒色微粉末。窒素の含量は19%以上。
→関連項目アルカリ性肥料カルシウムシアナミド空中窒素固定石灰窒素工業堆肥窒素肥料肥料工業硫安工業

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世界大百科事典 第2版の解説

せっかいちっそ【石灰窒素 lime nitrogen】

窒素肥料の一つ。カルシウムシアナミドCaCN2と炭素との混合物からなる。鉱物質資源から乾式法で製造される窒素肥料として特色がある。1900年前後の数年間にドイツフランク父子Adolf Frank,Albert F.およびカロNikodem Caroにより,製法の発見と肥料への提案がなされ,06年からイタリアで生産が開始された。日本では08年に熊本県水俣で日本窒素肥料が工場を建設して生産を開始し,10年より市販をはじめた。

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大辞林 第三版の解説

せっかいちっそ【石灰窒素】

粒状の炭化カルシウム(カーバイド)を窒素中で加熱すると生成する黒灰色の固体。カルシウムシアナミドと黒鉛との混合物。窒素肥料に用いるほか、種々の有機化合物の合成原料とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石灰窒素
せっかいちっそ

カルシウムシアナミドCaCN2を主成分とする暗灰色の粉末または小粒の窒素系の肥料で、カーバイド(炭化カルシウム)臭があり、吸湿性をもつ。窒化炉でカーバイドと窒素とを反応させて製造する。石灰窒素は種々の点で他の肥料にはみられない以下のような特徴がある。
(1)アルカリ性で、カルシウム含量はだいたい炭酸カルシウムと等しく、土壌の酸性を中和する効果がある。
(2)窒素肥料としての肥効は硫安と同等(窒素19%以上)で基肥として使用する。主成分のシアナミドおよびジシアンジアミドの生物に対する毒性により微生物の活動が抑制されて肥効が多少遅延する。
(3)この毒性を生かして土壌中の病虫害(ザリガニ、線虫、ナス立枯病やキャベツ腐敗病の病原菌など)や雑草の防除にも使われる。しかし、種子に接触すれば発芽を阻害し、葉にかかれば枯れるので、注意が必要である。また人体にも有害なので、散布時には皮膚に触れたり吸入しないよう心がけなくてはならない。[小山雄生]
『日本石灰窒素工業会編・刊『石灰窒素100年技術の歩み』(2001)』

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世界大百科事典内の石灰窒素の言及

【カルシウムシアナミド】より

…シアナミドNH2-CNのカルシウム塩とみなすこともできる物質で,工業的にはカルシウムカーバイドCaC2を電気炉中で窒素を通じながら1000℃付近に熱して製造される。 CaC2+N2―→CaCN2+Cこの反応の生成物は炭素(黒鉛)が混合しているので灰黒色を呈し,石灰窒素と呼ばれる。これから冷水でカルシウムシアナミドを抽出することができる。…

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