石田源太郎(読み)イシダ ゲンタロウ

20世紀日本人名事典 「石田源太郎」の解説

石田 源太郎
イシダ ゲンタロウ

昭和・平成期のはさみ職人



生年
明治45(1912)年2月10日

没年
平成9(1997)年11月17日

出生地
広島県尾道市

主な受賞名〔年〕
現代名工〔平成6年〕

経歴
14歳でおじを頼って上京陸軍の医療用はさみやメスを作る工場に勤めた。戦後独立、大量生産のはさみに押されながらも手作りを続けた。国内屈指のはさみ職人と言われ、そのはさみは昭和39年東海道新幹線開業式のテープカットなど数々の式典に使われ、平成4年元横綱千代の富士の断髪式用の全長35センチの特製品も作った。のち理美容用のはさみを多く手がけ、6年には現代の名工に選ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石田源太郎」の解説

石田源太郎 いしだ-げんたろう

1912-1997 昭和-平成時代のはさみ職人。
明治45年2月10日生まれ。14歳で上京し,医療用のはさみやメスをつくる工場につとめる。戦後独立し,手作りの技術をみがく。東海道新幹線開通式のテープカット用はさみや,大相撲力士の断髪式用はさみなどを製作。平成6年「現代の名工」にえらばれた。平成9年11月17日死去。85歳。広島県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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