石田軍記(読み)いしだぐんき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石田軍記」の意味・わかりやすい解説

石田軍記
いしだぐんき

石田三成(みつなり)のことを中心に記した軍記物。15巻。作者、成立年代不明。全76項目。豊太閤(ほうたいこう)治世より筆を起こし、豊臣秀頼(とよとみひでより)誕生、同秀次(ひでつぐ)讒言(ざんげん)、秀次自殺、徳川家康会津進発、三成謀反、関ヶ原戦いのことなど、さらに三成ら刑死に至るまでのことを記し、最後に家康より諸将闕国(けっこく)(無主の領地)を賜り人々家康の万歳を祝したことを記し擱筆(かくひつ)している。とくに三成称賛の記述はないが、題名のゆえか江戸時代には絶版書目に掲載された。『国史叢書(そうしょ)』所収

[橋本政宣]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石田軍記」の意味・わかりやすい解説

石田軍記
いしだぐんき

石田三成に関する軍記。 15巻。作者未詳。元禄 11 (1698) 年刊豊臣秀吉の治世の概略や秀吉死去後の陰謀,関ヶ原の戦いとその前後情勢などを詳述。『国史叢書』に所収。

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