石道寺(読み)しやくどうじ

日本歴史地名大系 「石道寺」の解説

石道寺
しやくどうじ

[現在地名]木之本町石道

真言宗豊山派。現在無住で、観音堂が残る。己高山五ヵ寺の一つで、延法の開基と伝える(興福寺官務牒疏)。己高山縁起(鶏足寺蔵)によれば、真蔵坊・上房・日光房の子坊があった。もと神前かみさき神社、高尾たかお(現廃寺)などとともに己高こだかみ山中にあったが、明応年間(一四九二―一五〇一)山下に移転したと伝える(永正七年石道寺縁起)。応安四年(一三七一)三月一〇日、北朝方は同寺を祈願所として天下太平・宝祚延長を祈らせている(「後光厳天皇綸旨」石道寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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