石隈駅(読み)いわくまのえき

日本歴史地名大系 「石隈駅」の解説

石隈駅
いわくまのえき

「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえる南海道の駅。「和名抄」高山寺本道路類部および「延喜式」享保八年(一七二三)板本には「石隈」と記されているが、同書雲州家校本所引京本などには「石濃」と記されている。駅馬五匹が置かれていた。この駅の所在地については三つの説が出されている。まず板野いたの井隈いのくま郷に比定する説で、野口年長の「粟の落穂」に高田与清の説として紹介されており、「日本地理志料」や蘆田伊人(冨山房「国史辞典」)もこの立場に立つ。石隈は井隈の誤りとしたうえで、井隈郷の比定地である現板野藍住あいずみ町周辺に当駅を比定する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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