板野(読み)いたの

改訂新版 世界大百科事典 「板野」の意味・わかりやすい解説

板野[町] (いたの)

徳島県北東部,板野郡の町。人口1万4241(2010)。北は讃岐山脈を境に香川県に接し,南は吉野川のはんらん原を占める。中心の板西は撫養(むや)街道讃岐街道交点に位置し,古くから阿波北部の産業・交通の中心地として栄えた。産業は農業主体で,米作のほか,漬物用ダイコン,シロウリキュウリなど野菜類が栽培され,阪神地区の野菜供給基地になっている。山麓には県指定史跡の愛宕山古墳をはじめ遺跡が散在する。四国八十八ヵ所3番札所金泉寺,4番大日寺,5番地蔵寺がある。高徳線板野駅から鍛冶屋原線が分岐していたが,1972年に廃された。高松自動車道のインターチェンジがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報