最新 地学事典 「砕屑性ジルコン年代」の解説
さいせつせいジルコンねんだい
砕屑性ジルコン年代
detrital zircon age
礫岩の基質,砂岩,泥岩などに含まれるジルコン粒子(砕屑性ジルコン)個々のU-Pb年代。二次イオン質量分析装置(SIMS)やレーザー照射型誘導結合プラズマ分析装置(LA-ICPMS)の普及とともに,20世紀末から短時間で多数の粒子の年代測定が可能となり,地質学に応用される。1)砕屑性ジルコンの最若単粒子年代や最若クラスター年代は,砕屑岩の堆積年代を拘束。2)砕屑性ジルコンと各地の岩石に含まれるジルコンの年代分布の比較から後背地解析も可能。ただし,後背地解析には,ジルコン年代以外に,Hf-O同位体組成,微量成分組成などを用いた総合的検討が必要。3)砕屑性ジルコン年代分布が後背地の地殻の形成年代分布を反映するとの仮定から,大陸地殻消長史も議論される。
執筆者:大藤 茂
参照項目:最若クラスター年代
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

