(読み)ト

デジタル大辞泉 「砥」の意味・読み・例文・類語

と【×砥】

砥石といし

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精選版 日本国語大辞典 「砥」の意味・読み・例文・類語

と【砥】

  1. 〘 名詞 〙 といし。
    1. [初出の実例]「是の時、(と)を堀り出しき。故、堀と号く」(出典播磨風土記(715頃)餝磨)

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普及版 字通 「砥」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] シ・テイ
[字訓] といし・とぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(てい)。は曲刀の刃を研ぐ形。〔説文〕九下に本字をに作り、重文として砥を出だし、「柔石なり」という。〔集韻〕に「石(れいせき)の最も細やかなるなり」とあり、最も粗なるものを(れい)という。

[訓義]
1. といし、きめの細かいといし。
2. とぐ、みがく、たいらかにする、ならす。
3. 黒い石、石の名。
4. 砥はみがきあげる、しあげる。

[古辞書の訓]
和名抄〕砥 末度(まと) 〔名義抄〕砥 ト・マト・トグ・タヒラグ・タヒラカニ 〔立〕砥 ナラシ・スル・マナブ・マト・ミガク・ヒトシ

[語系]
砥・tyeiは同声。もと同字。は砥してその極に至ることをいう。抵tyeiも声義同じ。またtjietは椹質(ちんしつ)。たたいてきたえる台。は柱下の石、椹は砧の台。みな同系の語であろう。

[熟語]
砥原砥行砥才砥淬砥矢砥尚砥刃砥石砥節砥平砥兵砥磨砥名・砥・砥砥錬砥路
[下接語]
滑砥・柔砥・平砥・

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