日本歴史地名大系 「砥川」の解説 砥川とがわ 長野県:諏訪郡下諏訪町砥川砥川は、霧ヶ峰車(きりがみねくるま)山より発する東俣(ひがしまた)川や、和田(わだ)峠・三峰山・二ッ山などからの支流と合して諏訪湖に流入する。流域の面積は五九・八平方キロ、下諏訪町全域の九三パーセントに達する。幹流の延長は一二・九キロで、下諏訪町の西部を流れ、諏訪湖に注ぐ。諏訪湖北部では横河(よつかわ)川と並ぶ主要な河川である。砥川第一の支流東俣川は、霧ヶ峰高原から観音沢・空木沢の水を合わせ、途中流域の各所からの豊富な湧水を集めて流れ、落合(おちあい)で本流砥川に合流するが、豊富な水量を有し、早くから水田の灌漑用水に用いられた。弘化三年(一八四六)蝶ヶ沢下で取り入れられ、宇菰(うこ)川・横吹(よこぶき)上を大迂回して山吹(やまぶき)城下に至る延長七キロの菰川汐(こもつかわせぎ)が開削された(下諏訪町誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by