砥石神社(読み)といしじんじや

日本歴史地名大系 「砥石神社」の解説

砥石神社
といしじんじや

[現在地名]沼田市沼須町

沼須ぬます集落の北端、沼田台地の崖下にある。祭神は日本武尊。「加沢記」によると、天正一〇年(一五八二)北条勢を沼須河原に迎え討った沼田城代矢沢頼綱は、敵首三〇〇余を討取って当神社に轡を並べたという。古くは飛石といし大明神といい、神体の十一面観音には正徳五年(一七一五)の銘がある。享保四年(一七一九)正一位を授けられたのを機に神体も日本武尊が白馬に乗る像に代わり、沼須村では以後白馬を飼わなかったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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