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硫酸モルヒネ りゅうさんもるひね

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知恵蔵2015の解説

硫酸モルヒネ

がんの疼痛に対する持続的な治療薬。がん末期の痛みは極めて強い場合が多く、それを取り除くことはがん末期の治療において重要である。一般的な鎮痛薬で解消できない激しい痛みに対しては、モルヒネの使用が推奨されているが、モルヒネは体内からの消失が速く効果が持続せず、1日に何回も服用しなければならなかった。そのため消化管内で徐々にモルヒネを放出するように工夫された製剤(徐放性製剤)として、1日2回の服用で効果が持続するMSコンチン錠などが開発され、さらにその後、1日1回の服用でも効果を得られるモルヒネ製剤が順次開発された。商品名「ピーガード」もその1つ。DCV徐放化という新たな徐放性製剤の技術により、1日1回の服用で効果を得られる。その加工のため、割ったり砕いたりすると効果の持続が失われるのみならず、モルヒネが一気に体内に吸収され副作用の恐れが高まるので注意が必要である。主な副作用は便秘、吐き気、眠気など。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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