日本歴史地名大系 「磯ノ川村」の解説 磯ノ川村いそのかわむら 高知県:中村市磯ノ川村[現在地名]中村市磯ノ川有岡(ありおか)村の東にあり、大塔(たいとう)山中より出て南流して中筋(なかすじ)川に合流する磯ノ川川流域の村。「土佐州郡志」は「東限生之川村、西限有岡村、南限上之土居村、北限悪瀬々村、東西二十五町南北一里二十五町、戸凡五十」と記す。「悪瀬々」は横瀬の誤りか。宿毛(すくも)街道が通る。地名は正安二年(一三〇〇)一一月日の左大将一条内実家政所下文(「蠧簡集」所収金剛福寺文書)に「磯河名」とみえ、金剛福(こんごうふく)寺(現土佐清水市)の供養奉加官米七〇石のうち一石二斗の臨時課役を命じられている。天正一七年(一五八九)の幡多庄磯川有岡地検帳によれば磯川村の検地面積四五町七反余、屋敷数四一うち居屋敷二一。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報