磯淳(読み)いそ あつし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「磯淳」の解説

磯淳 いそ-あつし

1827-1876 幕末-明治時代武士,儒者
文政10年生まれ。筑前(ちくぜん)(福岡県)秋月藩士。江戸大橋訥庵(とつあん),藤森弘庵にまなび,藩校稽古館の教授となる。明治3年藩の少参事。9年熊本神風連の乱に呼応し,宮崎車之助らと旧士族をひきいて挙兵するが鎮圧され(秋月の乱),同年10月28日自決。50歳。初名は信蔵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の磯淳の言及

【秋月の乱】より

…秋月党の主張は主として国権の拡張にあり,とくに〈征韓〉問題に対する政府の処置に反対した。福岡県士族(旧秋月藩士)宮崎車之助,今村百八郎(宮崎の実弟),磯淳らは,神風連の挙兵(10月24日)を知り,10月27日,約250名(400名とも500名ともいう)で立ち上がり,豊前豊津に入り,旧小倉の士族を強誘して萩の前原軍(10月28日挙兵)と合流を企図した。しかし,小倉の士族は呼応せず,福岡・小倉の政府軍にほどなく鎮圧された。…

※「磯淳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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