社会的存在(読み)シャカイテキソンザイ

デジタル大辞泉 「社会的存在」の意味・読み・例文・類語

しゃかいてき‐そんざい〔シヤクワイテキ‐〕【社会的存在】

史的唯物論で、社会の経済的構造をなす生産関係総体。これが土台であり、社会的意識を規定するものとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「社会的存在」の意味・読み・例文・類語

しゃかいてき‐そんざいシャクヮイ‥【社会的存在】

  1. 〘 名詞 〙 弁証法的唯物論で、人々が相互に結ぶ物質的な社会関係の総体をいう。人間の意識がこれによって規定されるというのが弁証法的唯物論の基本的立場である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の社会的存在の言及

【社会意識】より

…後の用法はやや特殊なので,以下に述べるのは,はじめに定義した意味での社会意識についてである。
[社会意識と社会的存在]
 社会意識というものが存立するのはなぜであろうか,つまり,社会集団の成員が共通の意識を共有する傾向をもつのはなぜであろうか。それは,同じ社会集団に属する人間は,そのことによって,類似した生活経験を共有する確率が高いからである。…

※「社会的存在」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android