祖母ヶ島村(読み)うばがしまむら

日本歴史地名大系 「祖母ヶ島村」の解説

祖母ヶ島村
うばがしまむら

[現在地名]藍住町東中富ひがしなかとみ

東中富村の西、吉野川(現旧吉野川)と吉野川別宮べつく(別宮川、現吉野川)が分岐した地点東方にある。はじめ以西いさい郡、寛文四年(一六六四)以降名東みようどう郡に属した。北は西中富村(現板野町)、西は名西みようざい第十だいじゆう新田(現上板町)に接する平坦な地。天正一二年(一五八四)一一月一四日、長宗我部氏から土居重兵衛に与えられた五六ヵ所・八町四反四五代の坪付のうちに「中富祖母か嶋」がみえる(「某所領宛行状」土佐国蠧簡集)。慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される国絵図に「姥嶋」とみえる。慶長二年の分限帳には祖母島とあり、一五〇石が益田弥次左衛門知行分、一〇四石余が津田勝三郎知行分、同じく一〇四石余が堀才蔵知行分、五〇石余が高間太郎助知行分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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