祖父谷村
おじだにむら
[現在地名]広瀬町祖父谷
広瀬村の西に位置し、西は意宇郡東岩坂村(現八雲村)、北は京羅木山(四七三メートル)を挟んで同郡上意東村(現東出雲町)、南は下山佐村に接する山村。正保国絵図に村名がみえ、天和二年(一六八二)の検地帳が伝存する。「郡村誌」によると田二〇町三反余・畑六町八反余・宅地二町六反余・山林二四四町三反余、戸数七一・人数三〇〇、牛三六・馬一。物産は紙・薪。民業は農六五。大歳神社があり、「雲陽誌」に「大富志社 大年神を祀、祭日九月廿九日」とみえる。
当地の北尾伝六郎家は武家屋敷で、広瀬藩主の御成の間・お花見の間・茶室などがあり、嘉永三年(一八五〇)の墨書がある瓦葺の家である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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