日本歴史地名大系 「京羅木山」の解説 京羅木山きようらぎさん 島根県:能義郡広瀬町京羅木山広瀬町と八束(やつか)郡東出雲町にまたがり、標高四七三メートル。高野(たかぬ)山・荻(おぎ)山とも称し、経羅木山・掠羅木山・京良木山・境良来山とも記した。「出雲国風土記」意宇(おう)郡条に「高野山 郡家の正東一十九里なり」とみえる。高野山については東出雲町と八雲(やくも)村の境の星上(ほしかみ)山とする説もあるが、一九里はのちの二里二三町(約一〇・二キロ)で、星上山は近すぎ、京羅木山が最もよく適合するとされる。この山は佐々木氏(富田氏)が本拠とする月(がつ)山富田(とだ)城に相対する山で、南北朝期から戦国期までたびたび陣が布かれ、合戦の場となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by