祗候(読み)しこう

精選版 日本国語大辞典 「祗候」の意味・読み・例文・類語

し‐こう【祗候】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つつしんでおそばに仕えること。
    1. [初出の実例]「寂然閑院当馳道、祗候仙輿一路」(出典凌雲集(814)夏日陪幸左大将藤原冬嗣閑居院応製〈滋野貞主〉)
    2. 「郎従小庭に祗候の条」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. つつしんで御機嫌うかがいをすること。つつしんで参上すること。
    1. [初出の実例]「凡祈年月次祭使参入者、太神宮司卜部祗候多気河解除」(出典:延喜式(927)四)
    2. [その他の文献]〔魏書‐劉休賓伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「祗候」の読み・字形・画数・意味

【祗候】しこう

ご機嫌をうかがう。〔魏書、劉休賓伝〕(尹)、(慕容)白に詣(いた)り詐(いつは)りて言ふ。王のに臨むを聞き、故に來(きた)りて祗候すと。

字通「祗」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む