祗候(読み)しこう

精選版 日本国語大辞典 「祗候」の意味・読み・例文・類語

し‐こう【祗候】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つつしんでおそばに仕えること。
    1. [初出の実例]「寂然閑院当馳道、祗候仙輿一路」(出典凌雲集(814)夏日陪幸左大将藤原冬嗣閑居院応製〈滋野貞主〉)
    2. 「郎従小庭に祗候の条」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. つつしんで御機嫌うかがいをすること。つつしんで参上すること。
    1. [初出の実例]「凡祈年月次祭使参入者、太神宮司卜部祗候多気河解除」(出典:延喜式(927)四)
    2. [その他の文献]〔魏書‐劉休賓伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「祗候」の読み・字形・画数・意味

【祗候】しこう

ご機嫌をうかがう。〔魏書、劉休賓伝〕(尹)、(慕容)白に詣(いた)り詐(いつは)りて言ふ。王のに臨むを聞き、故に來(きた)りて祗候すと。

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