魏書(読み)ギショ

デジタル大辞泉 「魏書」の意味・読み・例文・類語

ぎしょ【魏書】

中国二十四史の一。後魏歴史を記した書。北斉ほくせい文宣帝勅命で、魏収の撰。554年に成立。帝紀12、列伝92、志10の全114巻。後魏書。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「魏書」の意味・読み・例文・類語

ぎしょ【魏書】

  1. 中国の正史。一三〇巻。北斉の文宣帝のとき、魏収の奉勅撰。五五四年に成立。中国二十四史の一つ。後魏一代の歴史を編年体で記したもので、帝紀一二巻、列伝九二巻、志一〇巻から成る。「三国志」の魏書と区別して「後魏書」ともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「魏書」の意味・わかりやすい解説

魏書
ぎしょ
Wei-shu

中国の正史の一つ。北魏のことを記したもので,『北魏書』ともいう。帝紀,列伝,志に分れ,全 114巻。北斉の文宣帝の勅命により魏収が中心となって編纂,天保5 (554) 年完成。いったん完成してからのちも内容に異論が多く,魏収の手により改訂された。北朝から隋,唐にかけて多くの北魏史が撰述されたが,その大部分が失われ,残ったのは本書のみ。ただし現行の『魏書』には多くの欠脱があり,宋代以降,『北史』などで補われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android