祝園村(読み)ほうそのむら

日本歴史地名大系 「祝園村」の解説

祝園村
ほうそのむら

[現在地名]精華町大字祝園

木津きづ川西岸の平野部を村域とし、西は南稲八妻みなみいなやづま村・北稲八間きたいなやづま村。地勢は四境平坦で集落は五部に分れ、村内西部を南北に奈良街道(歌姫越)が通る。

「日本書紀」崇神天皇一〇年九月の条に

<資料は省略されています>

とある。この羽振苑が転じて祝園になったとされる。古代は「和名抄」に記す祝園郷の地で、「延喜式」神名帳にみえる祝園神社がある。祝園神社は木津川自然堤防上に鎮座するが、その杜を柞森ははそのもりといい、古来歌枕となっている。京と奈良を結ぶ水陸交通の要衝にあったためであろう。「更級日記」は二度目の初瀬詣を次のように記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android