祝田郷・祝田(読み)ほうだごう・ほうだ

日本歴史地名大系 「祝田郷・祝田」の解説

祝田郷・祝田
ほうだごう・ほうだ

現細江町中川なかがわのうち、東部都田みやこだ川両岸一帯に比定される。法田とも記される。応永六年(一三九九)将軍足利義満が側室寧福院に柴美濃入道の所領を与え、幕府御料所として今川仲高(仲秋)代官を命じたうちの一つに「祝田郷」の名がみえる(同年九月一八日「管領畠山持国奉書」宝鏡寺文書など)。同三〇年一〇月二九日に祝田郷は足利義満の娘今御所に与えられ、斯波義淳が代官を命じられている(「管領畠山満家奉書」同文書)。永享三年(一四三一)三月二八日、幕府は三上美濃入道に対して借物のかたに入れられた祝田などを元どおり庄主に知行させるよう取計らうことを命じた(「幕府奉行人連署奉書」御前落居奉書)。嘉吉元年(一四四一)七月三〇日には幕府は遠江守護斯波義健に対し「今御所御領」の一つであった祝田などに乱入を企てる本主らの誅伐を命じている(「管領細川持之奉書」宝鏡寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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