神の気(読み)かみのけ

精選版 日本国語大辞典 「神の気」の意味・読み・例文・類語

かみ【神】 の 気(け)

① 神のたたり。また、そのために起こる病気
古事記(712)中「大物主大神、御夢に顕れて曰(の)りたまひしく、『是は我が御心ぞ。故、意富多多泥古(おほたたねこ)を以ちて、我が御前を祭ら令めば、神気(かみのけ)起らず、国安らかに平らぎなむ』とのりたまふ」
② 外に現われた神の力。神の威力
※尾張風土記逸文(釈日本紀所載)(1274‐1301)「此の剣は神気(かみのけ)あり。斎(いつ)き奉りて吾が形影(みかげ)と為よ」

かみ【神】 の 気(いき)

悪神のたたり。
書紀(720)景行四〇年是歳(熱田本訓)「是より先に、信濃の坂を度(わた)る者、多に神気(かみノイキ)を得て瘼(を)へ臥(ふ)せり

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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