神も仏もない(読み)カミモホトケモナイ

デジタル大辞泉 「神も仏もない」の意味・読み・例文・類語

かみほとけもない

慈悲深い神も仏も存在しない。世の無情を嘆いていう言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「神も仏もない」の意味・読み・例文・類語

かみ【神】 も 仏(ほとけ)もない

  1. 慈悲を垂れて下さる神も仏もないの意で、無慈悲、薄情、非運なことのたとえ。
    1. [初出の実例]「鳥井越す扇の便なかりけり 神も仏も御ざらぬか君」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一四)
  2. 神も仏も眼中になく、ただそのものだけが大切であるの意で、大事にし、尊敬する対象がそれ以外にはないことをいう。
    1. [初出の実例]「柳之助はお類の外には神も仏も無いやうに、義理も人前も管(かま)はず」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

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