日本歴史地名大系 「神向寺」の解説 神向寺じんこうじ 茨城県:鹿島郡鹿島町神向寺村神向寺[現在地名]鹿島町神向寺丘陵上に位置する。鶴駕山と号し、時宗。本尊は馬頭観音。寺伝によれば、聖徳太子が父用明天皇の勅願によって海岸寄りの鶴居川(つるいがわ)付近に創建し、創設時は香島山仁多(にんた)寺と称したという。和銅元年(七〇八)に行基が常陸国を遊行した際、千手観音を刻み、当寺に安置して以来、行基を中興の祖と仰ぎ法相宗の寺院となった。鎌倉時代に一遍の来往により時宗に改宗して、創建時の鶴居川流域から現在地に移転、寺号も鹿島神宮の鬼門にあたるため神向寺と改称したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by